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『地平線のキックオフ』

Horizon Beautiful

 

監督 ステファン・ジャガー(スイス)

【2013/エチオピア×スイス共同製作/90分/吹替上映】

 

上映スケジュール

①11月23日 16:00〜

②11月24日 10:30〜

 

 

沖縄初公開!

【第20回京都国際子ども映画祭グランプリ】

【ドバイ子ども国際映画祭 観客賞】

【クーリブカ・アフリカ映画祭 特別パフォーマンス賞】

チケットは

こちらより

したたかなストリートキッズと性悪の大富豪。

2人をつなぐのはーーーー、サッカー!

アフリカの大地、でこぼこコンビの間に芽生える奇妙な友情を描いた物語。

身寄りのないアドマスは12歳、スラムでしたたかに生きている。彼の住むアディスアベバにサッカー業界の大物フランツがやってきた。アドマスにとって、自分のボールテクニックを見せ、プロのサッカー選手になるまたとないチャンス。だが、フランツには近づくこともできない。アドマスは、悪党グループにフランツを誘拐させ、自分が救い出してヒーローとなり彼に近づこうと目論む。ところが間抜けな悪党一味のせいで、人里離れた山中に二人だけ取り残されるはめに。誘拐騒動の張本人であるとバレないようデタラメ話を作りつつ、窮地を脱するため二人の珍妙な旅が始まった…

 

収賄疑惑にまみれたスポーツ界の俗物大物フランツ、メッシに憧れる12歳のストリートキッズ、アドマス。父にもらった名前は「美しい地平線」という意味。富と貧困、権威と無名、対極にいる二人が、反撥しあい、時に助け合いやがて心を開くとき、それは自分自身の姿に気がついたときだった。

 

 

監督・製作:ステファン・イェーガー

  Director & Producer/ Stefan Jäger 

 

1970年生まれ。ドイツのフィルム・アカデミー・バーデン・ヴェルテンベルグの脚本・監督コースを1997年卒業。現在同校で、監督コースの教鞭をとっており、同時にチューリッヒ(スイス)のZHdkでも脚本を教えている。また、コロン(ドイツ)のIFS(国際映画学校)、アディスアベバ(エチオピア)のブルーナイル映画テレビアカデミーでも講義をしている。

監督・脚本家・プロデューサーとして、これまでに多くの映画とドキュメンタリーを制作しており、2000年の『BIRTHDAY』という映画では、ザールブリュッケン映画祭(ドイツ)で、観客賞、脚本賞を受賞、ドイツとスイスで劇場公開された。

2004年、彼の初めての舞台劇『57´38´´EWIGKEIT』がチューリッヒのシャウシュピールハウスで上演され、2011年には、犯罪テレビ映画『HUNKELER UND DER FALL LIVIUS』で、スイス最優秀テレビ映画賞脚色賞を受賞。

現在、今秋日本で撮影する、相撲に入門しようとスイスからやってくる少年を描く映画『BIG & LITTLE』の準備中。

 

映画をもっと知りたい人は・・・

スイスのベテラン監督ステファン・イェーガーとエチオピアの映画アカデミーの教え子達スタッフが総力あげての新鮮・感動・奇跡のコラボレーション。

 

すでに50か国以上の映画祭から招待され、今年8月の京都国際子ども映画祭ではグランプリを獲得!

 

映画を地でいくような主役少年のドリームカムズトゥルーが実現した。

アドマス役に抜擢されたヘノック・ターデレは、実際に身寄りのない路上生活少年。

本作の出演がきっかけで、住む家を得て学校にも通えるようになった。

しかも、歌手になるのが夢という彼自身がエンディング・ソングを歌っている。

映画の舞台裏

『地平線のキックオフ』の裏話

 

2011年、映画監督であり教員でもあるステファン・イェーガーはスイス大使館とゲーテ・インスティトゥートの招聘によりアディスアベバにあるブルー・ナイル・フィルム・アンド・テレヴィジョン・アカデミーで教鞭をとることになった。国際的に著名な撮影監督アブラハム・エイルによって3年前に設立されたブルー・ナイルはエチオピア唯一の映画学校である。

 

いまだ草創期にあるエチオピアの映画産業において、学生たちが卒業後に仕事を見つけるのは容易なことではない。それでも彼らは映画業界で働き、身につけたスキルを活かしたいと願っている。

 

そこでアブラハムとステファンはチャレンジングではあるが独創的な共同作業のアイデアを持思いついた。二人がそれぞれ撮影監督と監督を務めるプロジェクトを立ち上げ、残りのクルーの仕事をブルー・ナイル映画学校の在学生と卒業生に担当してもらうというものだ。

 

『地平線のキックオフ』のストーリーは数名の才能あるエチオピア人ライターの目線で語られ、彼らのアディスアベバでの生活体験や若い頃に彼ら自身が抱いていた夢に基づいている。彼らの手による脚本は、著名なドイツ人脚本家のオリヴァー・カイデル(アレマン博士)の監修を受けている。オリヴァーは脚本執筆の指導も行った。

 

『地平線のキックオフ』は2012年4月から5月にかけてアディスアベバおよび近郊で全編撮影された。主役を演じるのは身寄りのない12歳の少年ヘノック・ターデレである。彼の人生は映画を作る過程で180度変わった。路上で生活する孤児であった彼はこれまで家庭というものを知らなかった。だが撮影後、彼に住む場所を与えて学校に通わせることが可能になった。彼が入ったのはセラム・ヴィレッジという25年以上にわたって孤児の生活や職業訓練の支援を続けてきた国際的機関である。

 

さらにへノックは映画の最後に流れる歌も歌っている。歌手になるという彼の夢に向かう第一歩を踏み出したのだ。

 

本作はDEZA(スイス連邦外務省開発協力局)をはじめとする機関や財団の支援を受けている。

 

テルフィルム社は出資という形で協力し、この特別な映画を実現するためにすべての給料の支払いは延期された。

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